「クレジットカード現金化」の仕組みと特徴-法人利用での有用性

クレジットカード現金化は個人や法人名義のショッピング枠を審査不要で現金に変える方法だ。事業向けの資金調達で活用する経営者もいるが、万一カード会社にバレると完全なブラック扱いになって、5年は新規借入審査が不可能になり信用情報に大きな傷が付いてしまう。

クレジットカード現金化

3枚のクレジットカード

法人や個人事業主の資金調達方法を調べるとクレジットカード現金化の情報が多数出てくる。法人プランを用意している業者も多数あり、審査不要で安い手数料で大口歓迎と紹介されている。

審査不要でスピーディーな入金を期待できるのは事実だが、手数料が高くことと信用情報に傷の付くリスクがあることが分かった。
安全性に問題なければ利用していたと思うが、怪しいサービスに手を出すことで積み上げてきたものを全て失う可能性を感じたため、結局利用はしなかった。

クレジットカード現金化の仕組み

クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があり、一般的には前者の方が限度額を高く設定できるようになっている。
限度額を高くできるのには貸金業法の影響を受けないことが関係している。

そしてその高額な限度額と後払い式決済の仕組みを活用したのがクレジットカード現金化である。本来はショッピング枠を資金調達目的で使うのはルール違反だ。
クレジットカード現金化とは専門業者が販売する原価が限りなくゼロに近い商品を購入し、買った商品に対して買取かキャッシュバックで現金を支払れる、といった仕組みの現金調達法である。

審査不要と明記しているがショッピング枠の残っているクレジットカードを保有していて、ネットからカード決済できる環境が必要だ。

クレジットカード現金化に使用するカードを選ぶy手

専門業者のホームページを見ると「最大95%以上」などと換金率を明記しているが、アレコレと手数料が別途取られるので実際に振り込まれるのは決済額の80%前後になることが多い。
これなら審査に不利な条件で2社間ファクタリングを利用する手数料と大差ないと感じたが、正規の資金調達方法のファクタリングとグレーなサービスのクレジットカード現金化ではリスク度合いが変わってくる。

実際に使ってはいないが、ショッピング枠の残っているクレジットカードがあれば、カード決済を確認でき次第現金が振り込まれるので、問い合わせをしてから30分以内には資金調達できそうだ。
スピードにおいては資金調達方法の中でトップクラスだろう。

僅かな資金が足りなくて会社が存続でいないような危機であれば選択の余地もあるが、安易に利用してよいものではないと言える理由があった。

カード会社にバレるリスク

クレジットカード現金化はそれ自体に違法性を問えるような法律や条令は、ない。
しかしカード会社の規約で禁止の旨を明記していて、各社で厳しい取り締まりを行っている。

万一バレてしまった場合、信用情報機関の事故情報にクレジットカードの利用規約違反で強制解約になった旨が記載される。
カードの強制解約や一括弁済の請求だけなら、なんとかなるしその場限りの問題である。

リスクの文字が割れていく姿を目撃する経営者

しかし、事故情報で規約違反をした履歴が残るのは、債務整理をするのと同じくらいネガティブに捉えられて一発でブラック扱いになる。
信用情報機関の情報は5年保存されるので、その期間借入が一切できなくなる。
私が経営している建設業において、リースやローン購入も一切できなくなるということは死活問題となる。

クレジットカード現金化に頼る経営者は借入審査の通らないことを主な動機としている。しかし安易にそこでクレジットカード現金化に手を出してしまうと、仮にその場を凌いだとしてもその後の経営に悪影響を及ぼしかねない。
クレジットカードの規約違反は信用情報で履歴が残っている限り、借入はまず無理だし取引先から信用情報を調査されると切られてしまうリスクもある。

利用できるのもクレジットカードのショッピング枠残額までという制約がある上に、手数料も決して安くはない。それでいて大きなリスクを抱えているのであれば、もはや利用する価値はほとんどないと言ってよいだろう。

悪徳業者が多い

貸金業の届出不要で手軽に開業できる点はファクタリングとクレジットカード現金化は同じである。
ただし、法人相手に契約を結ぶファクタリングとは違い、クレジットカード現金化は個人をメインターゲットにして、ネット集客を行うサービスだ。
法人化をしていないのは当たり前。さらには所在地すら明らかにしていないのも、こっちの業界では当たり前である。

実態も存在しない詐欺業者も多数いて決済だけして現金を払わずに逃げられてしまったり、問い合わせした時点でお金に困っている人のリストとして個人情報を悪用されることがある。
ファクタリングとは比べ物にならないほど悪徳業者の割合が高い。

ファクタリングは銀行や大企業も提供していて徐々に認知度も高まってきているサービスだが、クレジットカード現金化は依然としてグレーな要素を断ち切れていない。
関わりを持つだけでもリスクがあるので、まずは話を聞いてみようと安易な考えで問い合わせをすることも控えるべきだろう。