逮捕事例から紐解く!ファクタリング会社のフリした闇金業者の共通点

ファクタリングを装った闇金業者の逮捕事例をここにまとめてみた。東洋商事・MINORI・城南ファンディング・みかど企画・クレイキャピタルの合計5社の事例から見えた共通点とは?

業者の逮捕事例

逮捕に使われる手錠

これまでにあった闇金業者の逮捕事例をまとめてみた。
基本的に貸金業の届出をしていない中で貸付行為をするのは違法で、運営会社のリスクは大きい。
逮捕される悪質業者は違法性を理解しているので、ごく一部の脅しに弱い客を捕まえて、通常の借入利息よりも法外に高い手数料を調整して荒稼ぎしている共通点がある。

ファクタリングに限らず、銀行やビジネスローンで借入できない経営者に「お金を貸す」と言い寄ってくる業者の大半は闇金である。
甘い話や貸付前の優しい対応に騙されないように注意しよう。逮捕事例を見ると悪質性がよく分かる。

全国初の検挙事例

2017年1月に東洋商事とグループ会社のMINORIが貸金業法違反と出資法違反の疑いで元経営者の三浦和仁容疑者ら男8人を逮捕した。
闇金を装ったファクタリング会社の逮捕事例は全国初のことである。

逮捕容疑は貸金業の登録をしていない中で2016年5~8月に、堺市と三重県鈴鹿市の会社経営者2人に40~50万円の貸し付けを行なった疑い。
東洋商事グループは他にも250社に対して1億円以上の貸付をしていた疑いを持たれている。
三浦容疑者はファクタリングなので貸付行為ではないと容疑を否認している。

三浦容疑者は2003年7月にも闇金融運営で法定利息の50倍を脅し取ったとして逮捕された前科を持っているので、闇金からファクタリングを装った運営にシフトしたのは明白だと言える。

違法貸付と出資法違反

2017年3月に大阪府警生活経済課は城南ファンディングの元経営者である天晶(あまあき)誠秀被告をファクタリングを装った闇金運営で逮捕した。

詐欺がひしめく街並み

調査が進み、2017年5月には「みかど企画」と「クレイキャピタル」の実質経営者2人(うち1名は天晶(あまあき)誠秀被告)と両社の従業員5名の合計7名を逮捕した。
両社はファクタリングの看板で営業をしていて、逮捕された7名中2名は「ファクタリングなので貸付とは違う」と逮捕後も容疑を否認し続けている。

逮捕容疑は2016年3~9月に無登録で貸金業を営み、滋賀県内の会社会長ら2人に現金計60万円を貸し付け、法定利息の40~48倍相当の利息計25万円を受領した疑い。
無届による貸金業法違反と出資法違反の疑いでも再逮捕されている。
みかど企画のホームページは償還請求権なしのファクタリングと明記していたが、逮捕の決め手になった利用企業とどのような契約内容になっていたかなど詳細は全て公表されていない。

逮捕になったくらいなので、ファクタリングを装っていても、中身は貸付に近い内容になっていたことが考えられる。
綺麗なホームページを持っていて、ファクタリングとしての契約を説明されても、契約書の内容を細かくチェックしておくことが大切だ。

逮捕された業者の共通点
  • 資本金の少ない小規模業者だった
  • マンションの一室で運営していた
  • 三浦被告と天晶被告は前科持ちだった
  • 複数のグループ会社を運営していた

悪質業者は悪評が広まった場合にすぐに閉鎖できるように、すぐに会社をたたんで逃げられる準備をしている。
閉鎖をしても、すぐに名称を変えたサービスと法人名で同じ違法な貸付行為を繰り返すことは、よくある手法である。

東洋商事と城南ファンディング、みかど企画の3社については、代表者名をネット検索すれば、他の運営会社情報や過去の逮捕履歴から悪質業者であることを判断できたのではないだろうか?
経営者の異なるグループ会社を運営していることもあるので、代表者の悪い情報がなくても安全だと断言できないが、優良業者を見極めるために代表者情報をチェックするのは効果的である。

お札と電卓

いずれの会社もホームページは綺麗な内容になっていて、5%~といった安い手数料を提示していた。
しかし、実際に問い合わせすると大半のケースは20~30%の手数料を徴収していた。
2社間ファクタリングの場合、利用企業や売掛先の信用、債権譲渡登記の有無によっては優良業者でも20%前後の手数料を取ることはある。
ホームページで紹介している手数料と問い合わせをして提示している手数料に大きな開きがあった場合は慎重に検討した方が良さそうだ。

逮捕事例によって業界は浄化されている。いずれの会社も2016年に行った違法な貸付が逮捕容疑になっているので、2016年以前から現在まで運営している会社は信頼性が高いと言える。
実績が豊富な会社を利用すれば、闇金被害に遭うリスクは回避できそうだ。