ファクタリングの闇の部分-悪徳会社の存在と顧客側による詐欺事例

優良会社を選べばファクタリングは有効な資金調達法として心強い存在となってくれるが、闇金と繋がった悪徳会社が存在することも事実なので気をつけなければならない。また、顧客側がファクタリング会社を騙す詐欺事例もあり、双方ともにリスクがある取引でもあるのだ。

知っておくべき闇の部分

ファクタリングは優良な会社を選んで正しい手順を踏めば、非常に有効な資金調達法として心強い存在となってくれる。
しかし、お金に困っている状況で正常な判断ができなくなっている人をカモにするような悪どい連中はいつどこにでも存在する。
これはファクタリングだけに限った話ではないが、一見まともな会社を装った悪徳業者もいれば、単なる詐欺集団のような会社も存在するのが現実だ。

ここでは、そのようなファクタリングにまつわる負の要素、悪徳業者や詐欺集団の存在や利用するにあたって頭に入れておかなければならないリスク面などについてまとめている。

あらかじめこれらに関する予備知識を入れておくことで、格段に見抜ける力や危険を回避できる確率は向上するはずなので役立ててほしい。

ファクタリング会社を装った闇金

闇金に手を伸ばして苦しむ男性

闇金と言えばその危険性は言わずもがな、である。一度手を出したら最後、法外な利息で骨の髄まで搾り取られる。
15年~20年前ほどの消費者金融の全盛期、個人の多重債務者を相手に闇金は猛威を振るっていた。その後それが社会問題となり規制や取締りが強まると一時は鳴りを潜めたものの、様々な形に派生していまも存在し続けている。

その1つがファクタリングを装った闇金だ。
売掛金の売買と見せかけて先払い金を「融資」として渡し、返済に法外な利息をつけるのがその一般的な手口だ。もちろん違法だが、その被害に遭った経営者は決して少なくはない。

闇金との関連性

ファクタリングに関する詐欺

詐欺にかかわるお金を受け取る手

闇金のように法外な利息を取るまではいかなくても、契約の段階で手数料の他に「手付金」や「保証料」などといった存在理由のよくわからない名目の料金を上乗せしてくるような悪徳業者も存在する。

そういった会社に限って、入り口に書かれている手数料が極端に安かったりするものだ。
安い手数料で釣り、時間的・金銭的・精神的余裕のない相手から搾取する。ファクタリングを装った詐欺集団の常套手段である。

顧客側による詐欺

ファクタリングに絡む詐欺の事例は、前述のようなケースだけに限らない。顧客を装った詐欺師がファクタリング会社を騙すようなケースもあるのだ。

具体的には売掛債権の二重譲渡であり、2社間ファクタリングの盲点をついた詐欺である。1つの債権を複数のファクタリング会社に売却してその代金を受け取り、姿をくらます。当然ながら2番手、3番手に買った会社は代金の払い損になる場合がほとんどだ。
このようなリスクがあるからこそ、ファクタリング会社としても売掛債権の存在確認及びその審査は慎重に行うのである。

業者の逮捕事例

詐欺事例

その他のリスク

ここまで闇金との関連性や悪徳会社の詐欺手口について記述してきたが、ファクタリングに関する危険性はそれだけではない。

まず一つ目は、「取引先が不渡りを出してしまった場合の責任の所在」についてである。売掛債権を売却してる以上は、その後に取引先が破綻しても関係ないと言えそうなものだが、実はそうでもない。
契約の段階でそこらへんをしっかり押さえておかないと思わぬ災厄が降りかかることもあるので注意が必要だ。

不渡りのリスク

リスクともなる契約書と印鑑

その他にも信用情報への影響もケアが必要だ。基本的にファクタリングを利用したとしても会社の信用情報に傷がつくことはない。そもそもファクタリングは「融資」ではないので借入の記録が信用情報に記載される心配はないのだ。

しかし、「債権譲渡登記」には注意が必要だ。

原則として3社間ファクタリングでは取引先に債権譲渡の通知を行い承諾を得ることで完結。債務者の二重払いなどのリスクもカバーできるため債権譲渡登記は行わない。

しかし2社間ファクタリングの場合はそうはいかない。なにしろ取引先にはわからないように債権の売買を行うのだ。万が一債権の二重譲渡などがあった際に、取引先が複数から請求を受けるリスクから保護するために、債権者には対抗要件が求められるのだ。
それが「債権譲渡登記」というわけである。

基本的に2社間ファクタリングでは債権譲渡登記をすることになるが、銀行などからの融資が控えてる場合は少なからず影響があることを知っておかなければいけない。
中にはそれを考慮して債権譲渡登記をしないで進めてくれる柔軟な業者もいるので、契約の前に気になるようであれば相談してみるのもよいだろう。

信用情報への影響