差し押さえられると取引停止!?気をつけないといけない税金の仕組み

社会保険には様々なものが含まれるが、一般の企業においては専ら健康保険と厚生年金保険のことを指す。社会保険料を滞納してしまうと、督励→督促状の送付→差押予告→財産調査→差押えという処分を受けることになる。

社会保険料の滞納をすると?

社会保険料は、一般的に会社が社員の給料から負担分を天引きをし、国への支払いを代行するものである。
そのため、普段は自分が社会保険料を支払っていると実感する場面はあまりなく、多くの方は会社が社会保険料をしっかりと支払っているかどうか、なんて考えたこともない人がほとんどかもしれない。

改めて考えたとしたら、おそらくほとんどの方は「自分の会社はしっかりと社会保険料を支払っている」と漠然と思うかもしれないがそれは大きな間違いである。
実際は、社員から天引きした社会保険料を滞納するような危険な会社は多くあるのだ。
それでは、会社が本来支払うべき社会保険料を滞納してしまうとどうなるのか、解説する。

社会保険とは?

社会保険の画像

まず初めに、社会保険について簡単に説明しておく。
社会保険とは日本の社会保障制度の一つで、国民の生活を保障するために設けられている公的な保険制度のことを指す。

社会保険には様々なものが含まれますが、会社あるいは会社員に深く関わっているのは、健康保険と厚生年金保険の2つだ。
通常、この2つの保険料は社員の給料から天引きをし、会社員個人に代わって会社が国に支払っているのだ。

社会保険料を滞納するとどうなるのか?

TAXとお金

さてそれでは、いよいよ今回の本題である社会保険料を滞納するとどうなるのか?という問題についてだ。
日本の会社はたとえ赤字であっても、毎月必ず社会保険料を支払わなければならない。
会社の経営状況と保険料はまったくの無関係であり、金額は社員の収入に応じて決まっているのだ。

これが滞ると、まずは納付の督励が行われる。
これは基本的に電話または文書で行われるが、直接会社に訪問して納付の督励を行う場合もある。
次に、この督励を行ってもなお、社会保険料が納付されない場合には督促状が送付される。
そして、この督促状が発送されてから10日以内に社会保険料が完納されなければ、正式な滞納処分が開始されることになるのだ。

滞納処分とは、具体的には差押えのことである。
ただ、滞納処分が始まってもいきなり差押えが行われるということは、ない。
まずは督促状の発送から10日が経過した後に、再び納付の督励が行われるのが一般的だ。
そして、これでも納付が行われない場合に差押予告が行われ、続いて財産調査が始まることになる。

この財産調査が終わると、最後に待っているのが差押えである。
会社の保有する換価可能な財産が差押えられ、換価の後滞納分の社会保険料の支払いに充てられるのだ。
以上が、会社が社会保険料を滞納した際に起こること、である。

社会保険料を滞納するとどうなるのか?

差押えの対象となる財産には以下のようなものがある。

・現金
・預金口座
・土地や建物などの不動産
・自動車などの動産
・売掛金
・保険金
・有価証券

この内、預金口座と売掛金の差押えは、その後の企業経営に対して大きなダメージを与えることになる。
預金口座を差押えられてしまうと、取引を停止させられてしまったり、融資審査に通り難くなってしまったりすることにもなるだろう。
また、売掛金を差押えられてしまうと取引先企業の信頼を失ってしまい、その後取引関係を絶たれてしまうということにもなり得る。

いずれにせよ差押えを受ける、ということは会社にとって非常に不名誉なことであり、尚且つそれまで築いてきた信頼を大きく失墜させる原因にもなるので、社会保険料の滞納だけは避けるよう、経営者の方は肝に銘じるべきなのだ。