業績悪化の際、経営者が気をつけなくてはいけない状況

企業にとって資金繰りは売上を伸ばす上でも、また企業を存続させる上でもとても重要な要素だ。資金状況を把握できていない・利益率が低い・在庫が多すぎる、これらのケースでは資金繰りが悪くなりがちだ。

資金繰りが悪くなる主な原因

机の上に置かれたお金とメモ帳と電卓

会社にとって最も重大な課題と言えるのが、資金繰りである。資金繰りは売上を伸ばす上でも、また会社を存続させる上でもとても重要な要素と言えるだろう。
したがって、会社経営者(あるいは経理・財務担当者)としては資金繰りの悪化だけはどうしても避けなければならない。
ここでは、資金繰り悪化の主な原因を紹介する。

自社の資金状況を把握できていない

資金繰りが悪化する最も初歩的な原因がこれである。
経営者であれば自社の資金状況を把握するのは当たり前のように思えるが、実際にはそれとは反対の状況にある会社も多いのだ。

・経営者が自社の資金状況に全く関心が無い
・経営者と経理担当者の間でコミュニケーションが取れていない
・そもそも資金状況に関する記録が作成されていない(経理担当者自体が居ない)
・経営者に企業の資金繰りに関する知識が無く、尚且つ経営者をサポートする社員も居ない

こういった理由だ。
資金繰りというのは、それを改善するために何よりもまず、自社の資金状況を正確に把握する所から始めなければならない。
資金状況を把握できていない会社は、資金繰りの悪化を食い止めるために有効な手段を取ることがそもそもできないのだ。

利益率が低い

赤文字のSALE

事業の利益率は資金繰りに直接的に影響してくる。
具体的に言うと、利益率の低い企業の方が資金繰りが悪化しやすくなるのだ。支出が大幅に増えているにもかかわらず利益がわずかにしか増えない(もしくは全く増えない)会社ということだ。
これは値下げを唯一の武器にしている会社によく見られる傾向だ。

値下げというのは言うまでもなく利益率を下げる行為であり、当然資金繰りを悪化させる原因になり得る。
もちろん、値下げをしてもその分だけ販売量を増やすことができれば、その分一時的な利益を増やすことは可能であるが、長期的な見立てもなく闇雲に値下げに踏み切るのは、自社の首を絞めることになりかねないのだ。
消費者は、値下げにそのうち慣れてしまい、本来の適正価格での購入をしぶるようになっていく。

在庫が多すぎる

小売の会社にとって、ある程度の在庫は必要不可欠なものである。しかし、それがあまりにも多すぎるのは資金繰りが悪化していることを示している可能性がある。
何故なら、在庫というのは既に支払いが終わったものの蓄積であるからだ。また、在庫というのはかなりの割合で売れ残りとも言える。
つまり、支払が終わっているにもかかわらず今後利益を生む可能性の無いもの、と見ることができるのだ。