民間ファクタリング業者のすすめ-個人事業主だからと諦めてはいけません!

民間のファクタリング業者なら個人事業主でも利用できます。ただし法人に求められる債権譲渡登記ができないため、審査や条件は不利になるだろう。個人事業主だから…と決めつけず良い条件で利用できる業者をしっかり見極めよう。

個人事業主

パソコンで仕事をする個人事業主

ファクタリングの特徴は、資金調達で利用する事業者よりも売掛先の信用を重視することだ。
貸付ではなく将来入金が約束されている売掛債権を買取る仕組みなので、金融機関の借入審査の通らない場合でも利用できる可能性が充分ある。
個人事業主も例外ではなく、売掛先が信頼できる法人であればスピーディーな資金調達が可能となる。

個人事業主対応業者は少ない

銀行などの金融機関や名のしれた大企業が提供するファクタリングは大抵が個人事業主を利用対象に入れていない。
大手のファクタリングは個人事業主はもちろん、借入審査に不安のある中小企業でも利用するのが難しいのだ。

その点、柔軟審査を売りにしている民間のファクタリング業者は個人事業主の対応可否が業者によって違ってくる。
つまり、中小規模の民間ファクタリング業者の中でも限られた所しか個人事業主は利用できず、特に2社間ファクタリングの場合は法人に比べて条件が不利になる傾向が強い。

個人事業主は債権譲渡登記ができない

2社間ファクタリングの場合、利用企業に対して債権譲渡登記するのが一般的である。
債権譲渡登記は、その会社が倒産や債務超過状態になった時に、売掛債権の譲渡を法的に証明し、他の債権者よりも優先して回収する権利を明確にするものだ。

民間ファクタリング業者を利用して2社間ファクタリングをする企業は既に複数の借入をしているケースが多いため、2社間ファクタリングは債権譲渡登記を求められるのが一般的だ。

手をのばすサラリーマン

個人事業主の場合は債権譲渡登記をすることができない。そのため、個人事業主には対応しなかったり消極的なファクタリング業者が多いのだ。
個人事業主の場合は、信用情報から個人名義の借入状況をチェックされる。他社からの借入が多いと利用するのが難しくなることもある。
そもそも信用情報機関を閲覧できる環境のないファクタリング業者は根本的に個人事業主に対応していない。

借入がある場合でも、持ち家や家族がいるなど事業に失敗しても逃げたり債務整理をするリスクが少ないと判断されれば柔軟な対応を行っている業者もいる。
つまり、好条件が揃えば法人と同等条件での利用が可能だが、申込者の状況次第ではファクタリングを拒否されたり、法人より高い手数料を提示されることがある。

とはいえ、個人事業主は他に資金調達できる手段の選択肢が少ないので、ファクタリングの需要は多い。

個人事業主からの活用事例

フリーランスのエンジニア 仕事で使うノートパソコン

パソコンひとつでできるエンジニアはフリーランスとして独立している人が増えている。
仕入れ、人件費はもちろん、自宅で仕事すれば家賃もかからず運営コストの安い働き方である。

事業用に設備投資するのはパソコンの買い替えなど用途は限られているが、私用でファクタリングによる資金調達をする需要がある。
ファクタリングの使途は自由で、事業資金に使わないといけない決まりはない。
消費者金融などのキャッシングサービスを利用できない個人事業主はキャッシング感覚でファクタリング業者を利用する人もいる。

リフォーム業 リフォーム業のイメージ画

職人と呼ばれる職種は独立して大手からの外注で仕事をする働き方がある。
本来は客から前払いや工事と同時に現金徴収するものでも、元請から外注される仕事は複数の仕事をすることから、締め日と支払日を決めた掛け払いになることが多い。

売掛サイトが1~2カ月になるなかで、材料や仕入れコスト、交通費などのコストが発生するため、受注状況に応じてファクタリングを活用する事例が多い。

通販 通信販売のカート

個人事業主は資金調達の場面ではもちろん、顧客や取引先に対しても社会的信用度が一般的には低い。
そんな中大手ECサイトの普及によって、通販事業に参入する個人事業主が増加している。

通販はECサイトの活用、安さ、ショップレビューの内容が問題なければ個人事業主でもネガティブに捉えられることはない。
さらに、売掛先はカード会社や各種電子決済事業者、ECサイトになるため、売掛債権の未払いリスクは低くファクタリングとの相性が良いのだ。
通販は薄利多売を求められるので仕入れコストが高く、他社との競合状況では赤字になる価格まで下げないと在庫を捌けないことがある。
不良在庫を抱えるよりも、資金調達して売れやすいものをどんどん販売することが通販事業に求められている。

「個人事業主だから…」と決めつけてはいけない

  • 個人事業主だから資金調達はできない
  • 個人事業主だから手数料が高くてもしょうがない
  • 個人事業主だから掛け目が低くてもしょうがない

このような「個人事業主だから…」とネガティブな固定概念を持って考える人が多いように見える。個人事業主でも、自分と売掛先の状況によっては手数料や掛け目が優遇されることも充分ある。

個人事業主だからと簡単に諦めるのではなく、個人事業主だからこそ複数社を比較したり賢く活用する工夫をするべきである。