【医療業の資金調達】設備投資だけじゃないファクタリングの使い方

医療業は健康保険組合が売掛先になるため、格安の手数料で確実かつノーリスクで3社間ファクタリングを利用できるのだ。設備投資や、運営コストを確保する目的で診療報酬債権ファクタリングを利用するケースが増えてきている。

医療業

医療業で働く女性医師

ファクタリングの手数料は売掛先の信頼性で決まる。
医療業におけるファクタリングは国の運営する国民健康保険を含めた健康保険組合のため、貸し倒れや返済遅延が起こるリスクが限りなくゼロに近い。
また、健康保険は医師が診察をした治療費に対して適切なレセプト業務をすれば支払いを拒否されるリスクもないため、確実に3社間ファクタリングを結べるメリットがある。

診療報酬債権ファクタリングの場合、手数料は1~3%前後が相場である。
売掛サイトは基本的に約2カ月なので、状況によっては銀行から借入するよりも低コストで資金調達できる。

個人開業医の多くは借金まみれ

親の代から受け継いだ2代目の老舗診療所は別にして、病院勤務から独立した個人開業医の多くは莫大な借金を抱えている。
医療機関で扱う設備は非常に高額で、クリニックを立ち上げる際には設備費用だけで数千万円の借入をするものだ。

クリニックであれば、簡単に融資を受けられると思うかもしれないが、既存の借入がネックになって審査に落ちるケースは珍しくない。
設備投資が必要な場面や運転資金がショートした時にファクタリングが利用されるのだ。

3社間ファクタリングは継続利用が前提

健康保険組合を相手にする診療債権ファクタリングは、一般企業を相手にするより手続きが面倒だ。そのため、診療報酬債権ファクタリングは数カ月程度の最低利用期間を設けていることが多い。
1ヶ月分の診療報酬を借入して、数カ月に渡って少しずつ1ヶ月の売上がなくても対応できるお金をプールしていく流れになる。

医療機器のリースは高額

医療機器のリース代は高額であるため、設備投資をして自社の設備で運営した方が利益率が上がる。
長期的に扱うか分からない検査設備の場合、当初はリースで設備導入して需要の高さを確認してから購入に切り替えるケースもよく見られる。
リースから自社設備に切り替えれば利幅が上がるので、ファクタリングというコストの高い資金調達をしても採算が合うと見られている。

患者の回転率を高める
診察をおこなう医者

医療行為は時間単価の高い業務である。
設備投資をすることで、患者の回転効率が高めれば1日の売上が上がり、待ち時間を少なくすることで患者の満足度が高まる。

診療に必要な設備を一通り揃えていたとしても、同じ設備を2つずつ用意して、診察と準備をするスペースで分けたり、繁忙期はバイトの医師を使って増員体制を用意することで売上がアップする。
人気の高いクリニックは、開業後に積極的な設備投資を続けていくことが多い。

開業直後に利用するケース
手の上に置かれた病院

クリニックを開業する際は専門のコンサル会社や開業サポート会社を活用するのが一般的である。
開業支援を行う業者はファクタリング会社と提携しているため、開業直後からファクタリングの提案が行われる。
クリニックを運営するには、看護師をはじめとした人件費や診察や検査で使う機材に高額のコストがかかる。

月に数百万円から数千万円の支出が発生することもあり、開業資金で融資を受けた個人開業医は、最初の診療報酬が入金されるまでが鬼門となる。
個人開業医は運営コストが高いことに比べて、開業後は患者の数も少ないので運営を安定させるまでには時間がかかる。
ファクタリングはそういった初期時の資金繰りの方法として最適なのである。

外注医師を使うクリニック

中休みに検査をして医師1名で全ての業務をこなしているところもあるが、内視鏡など特定の検査は予約制で外注医師を活用するケースも珍しくない。
医師の外注費用は高額で、外注した場合も診療報酬が入金されるのが2か月後という理由で外注医師の報酬も2カ月後にするワケにはいかない。

外注医師を使うクリニックは、運営コストが高うなることや検査の予約状況によって売上や支払いが大きく変わることから、ファクタリングへの需要と適正が高い。